書籍『反応しない練習』より
苦しみは敵ではない
静かに見つめることが
癒しの始まり
人生の苦しみは
消し去るものではなく
その姿を静かに見つめ
理解することが解決への第一歩。
心を乱すのは出来事ではなく
それに囚われる自分自身
心に波風を立て
苦悩を生み出すもの
それは外の出来事ではなく
それに囚われる心の反応。
ゆるがぬ心の軸があれば
どんな現実も恐れず進める
お金や地位ではなく
揺るぎない精神の理解と
思考法を心の支えとする。
これがあれば
どんな現実の中でも
迷わず歩み続けられます。
心の風景を
ただ見つめる習慣が
静けさを連れてくる
焦り、不安、怒り…。
自分の心の風景を
今、静かに観察する習慣が
心の平穏をもたらします。
感情に名前をつけた瞬間
心はひとつ距離をとる
胸のざわつきに「不安」
イライラに「怒り」と
そっと名前をつけてみる。
ラベルを貼るように客観視すると
反応から心が離れていきます。
今ここにある感覚が
妄想から目覚める錨となる
足の裏の感触…、呼吸… 。
身体の感覚は
妄想からさまよう心を
今この瞬間につなぐ
確かな錨です。
怒りや不満は真実ではなく
心の一瞬の反応
カッとなったり
不満を感じたりしたとき…
それは客観的な真実ではなく
心が生み出した
一時的な反応だと見抜いてください。
静けさを守ることこそが
ほんとうの心の勝利
頭の中で渦巻く悩みや不安は
ほとんどが根拠のない思考の影。
そのデタラメさを見抜けば
囚われる必要はありません。
他人の感情を
自分の心に持ち込まない
それが成熟した優しさ
相手の言葉、感情、振る舞い…
それは彼らのもの
あなたの心に入れる必要はありません。
ただ理解し受け流しましょう。
評価より価値
心を注ぐ過程が確かな結果を生む
外の評価ではなく
自分にとって本当に価値があり
役に立つことに向き合う。
そのプロセスに心を尽くすことが
確かな成果へと繋がります。
BOOK
反応しない練習
あらゆる悩みが消えていく
ブッダの超・合理的な「考え方」
草薙 龍瞬／著
KADOKAWA／刊
すべての悩みは「心の反応」から生まれる。ブッダの教えで心の自由を手に入れる
この本は、「私たちの人生の苦しみや悩みは、心の不必要な反応から生まれる」という、ブッダの教えに基づいた悩みの解消法を教えてくれます。著者は、特定の宗派に属さず、原始仏典（ブッダが直接説いたとされる教えが記された経典）を深く学び、その教えを現代に伝える僧侶です。
著者は、私たちが抱えるすべての悩みは、心の反応から生じていると主張します。たとえば、嫌な出来事があった時に「なぜこんなことが起きたんだ」と怒ったり、「自分はダメだ」と落ち込んだりするのも、すべて心の反応です。この本では、そうした不必要な心の反応を止めることこそが、悩みを解消する鍵だと説いています。
では、具体的にどのようにすれば心の反応を止められるのでしょうか？本書では、いくつかの実践的な方法が紹介されています。またこの本では、他人と自分を比較することや、自分自身を否定的に判断するといった、無駄な判断を手放すことの重要性も強調されています。そうした余計な判断こそが、私たちの心を苦しめている原因だからです。
現実的な行動と、ブッダの教えに基づいた「正しい理解」を通じて、心の自由と安らぎを得られると本書は伝えています。自分の心の状態を正しく理解し、余計な反応をしないようにする練習を、冷静な「観察」と「合理的な思考」を通じて行うことをすすめています。この本は、日々の生活の中で心が落ち着かないと感じる方にとって、大きな助けとなるでしょう。
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